大手3社のレンタルサーバーサービス比較

唐突ですが、あなたは今までに「レンタルサーバー」というサービスを利用したことがありますか?
自社サイトやWordpressを使用したブログなどを運営しようというときに必要なのがサーバー、そしてドメインです。

サーバーというのは、「ネットワークで繋がっている他のコンピュータにファイルやデータを提供するコンピュータ、またそのプラグラム」のこと……なのですが、これだけ聞くとちょっとイメージしづらいですね。
ざっくりとした例えではありますが、ネットワークで行き来できる大きな展示会場のようなものだと思ってください。そしてその一角に「私のウェブサイト」というブースがあって、ページを閲覧したい人が自分のパソコンからリクエストを送ると、そのブースを見ることができます。
作ったサイトを公開したいときは、その展示会場(サーバー)までデータを持っていく(アップロードする)必要があるというわけです。
そしてそのサーバーの中のひとつがレンタルサーバーというサービスで、月額いくら、という使用料を払ってブースを借りることができます。

ここで、「レンタルサーバーを使用しなくとも、ウェブサイトのデータが保存されている自分のコンピュータを直接サーバーにすればレンタルサーバーを使う必要はないのでは?」とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
実はおっしゃる通りで、自宅や自社のコンピュータからでもウェブサイトを公開することは可能です。
ですが、同時に自宅・自社のコンピュータとネット回線を世界中に公開することになります。そうした場合、絶対に安全だと言いきれるでしょうか。
得体の知れない人物が攻撃を仕掛けて来ないとも限りません。そうなった場合、対処するのは簡単ではありません。
そうでなくとも、アクセスが大量に来たりした場合、回線が耐えきれずにストップしてしまう可能性もあります。
先ほどの例えで言えば、展示会場ではなく自宅前でブースを開いてみるといった感じですね。通りすがりの変な人に大切なブース、場合によっては自宅が壊されてしまったり、思った以上に人気が爆発してしまって自宅前に人がごった返し、大変なご近所迷惑になってしまう可能性があるといった感じです。

それを踏まえた上で自宅からウェブサイトを公開するのは自由ですが、様々な危険やコストを考えれば、月額数百円からセキュリティ対策や強い回線を使うことができるレンタルサーバーを借りてしまった方が安上がりで安全だと言えます。

というわけで今回は、サイトを持つにあたって必須とも言えるレンタルサーバーについてまとめてみたいと思います。

レンタルサーバーというのは、主にレンタルサーバー会社が有料で提供しているサービスですが、中には無料のものも存在します。
ただしレンタルサーバー会社もビジネスですから、ページ内に提供している会社の広告が自動で入ってしまったり、商用利用が禁止されていたりといった、無料である理由があります。
また、利用できる容量や転送量(そのウェブサイトからどれだけのデータ通信が発生したかを示すもの)が大きく制限されており、大量のアクセスが来たときなどに正常に動作しないなど問題が多く発生します。
有料とはいっても安ければ月額100円程度から提供しているところもありますので、何か事情がない限りは有料のサービスを選択する方が賢明でしょう。

ということで、早速レンタルサーバーを借りようとして「レンタルサーバー」とWeb検索してみると、大変な数のレンタルサーバーサービスがヒットしてきます。
一体どのレンタルサーバーが良いのでしょうか。これだけあると困ってしまいますね。

レンタルサーバーを選ぶ時にチェックしたいポイントとしては、

1.アクセスが集中した時に落ちないか
2.セキュリティ、サポートは信用できるか
3.複数のウェブサイトを運営できるか
4.管理画面は使いやすいか
5.プログラムを安定して動かすことができるか(WordPressなどを使う場合)

の5つが挙げられるかと思います。
順を追って説明していきましょう。

1.アクセスが集中したときに落ちないか

これは、先ほども少し触れましたが、サーバーの「転送量」が関係してきます。
転送量が大きければそれだけ多くのデータ通信(アクセス)に耐えることができます。逆に少ないと、沢山のユーザーが来たときにエラーとなってしまい、肝心のサイトが表示されないという事態が起こってしまいます。
何かのキッカケで自分のページが注目されたときに表示されないのは悲しすぎるので、転送量は確認しておきましょう。

2.セキュリティ、サポートは信頼できるか

近年は海外のハッキンググループなども話題になり、様々な攻撃がウェブサイトに行われるようになっています。もしもハッキングされた場合、内容が改ざんされたり、違うページが表示されたり、ホームページのデータが全て消えてしまったりということが起こりえます。
また、ミスによってデータが消えてしまう、表示されなくなってしまう、というトラブルも少なくはありません。
サーバーを選ぶ際、利用するサーバーのトラブル歴やサポートの信頼度は非常に重要なファクターです。

3.複数のウェブサイトを運営できるか

通常のサーバーは1つ借りれば複数のサイトを運営することが可能です。
ただ、中にはプランなどに応じて1つしか運営できなかったり、数が制限されているものもあります。
将来的に複数サイトを運営する可能性がある場合は、レンタルサーバーを契約する前に運営できるサイトの個数を確認しておきましょう。

4.管理画面は使いやすいか

サーバーというのは一般の人にはわかりにくい部分でもあります。
昔ながらのサーバーの中には、管理画面が玄人向けに作られていて非常に扱いにくいものもあるので注意が必要です。
管理がめんどうで更新を忘れてしまうとサイトのデータが消えてしまうので、できるだけ簡単でわかりやすい方がいいですね。

5.プログラムを安定して動かすことができるか

これは特にWordpressを使う場合なのですが、WordPressはPHPと呼ばれるプログラムで動いています。
サーバーによってはバージョンや設定が違う場合があり、そのせいでプログラムに思いもよらない不具合が発生することがあります。具体的にはプラグインがうまく動かなかったり、動作が遅かったり、といったものです。
WordPressが使える、というだけでなく、「ちゃんと動く」サーバーを選びたいところです。

さて、以上の5点を踏まえた上で、現在主流とされる大手レンタルサーバーサービスを比較してみましょう。

【エックスサーバー】

「レンタルサーバー」と検索するとほとんどトップに表示されるエックスサーバー。その知名度に違わず、確かな実績と機能を備えています。価格も格安とはいきませんが、提供されている機能を考えれば優れていると言えるでしょう。
SSLという以前は高い専門知識と料金が求められた暗号通信の仕組みにも無料で対応しているので、ショッピングサイトでの決済などセキュリティが求められるサイトでも安心して利用できます。
他にも、WordPressの簡単インストール機能や有料Webフォントの無料利用、24時間365日のサポート対応など、至れり尽くせりと言っても過言ではないサービス内容となっています。
月額 1,000円~
転送量/日 70GB
ディスク容量 SSD 200GB
PHP ◯
CGI ◯
MySQL 50個
(MySQL=データベース。単純に運営できるサイトの数と思ってください)

【ロリポップ】

ロリポップを選ぶメリットは、ずばりその価格にあると言っても過言ではありません。格安でありながら機能は一通り揃っているので、全体的にコストパフォーマンスに優れているサービスです。他サービスと比べ、値段あたりの転送量が多いので、価格の割に大量のアクセスにも耐えられます。
WordPressを使わない場合など、データベースを使わないプランであれば月額100円というのは驚異的な価格です。また、WordPressに対応したプランでも月額250円から利用できます。(複数サイトを運営するには500円以上のプランにする必要アリ)
250円でWordPressの簡単セットアップサービスも含まれているので、不慣れな方でも安心です。
自動バックアップが有料のオプションの点や、動作性能が他より優れているとは言えませんが、安い値段でそこそこのアクセス数を見込む場合や、とりあえずちょっとお試しにはオススメです。
月額 500円~
転送量/日 100GB
ディスク容量 120GB
PHP ◯
CGI ◯
MySQL 30個
(※スタンダードプランの場合)

【さくらのレンタルサーバ】

「さくらインターネット」はインターネット黎明期からサービスを提供している老舗会社で、格安レンタルサーバーの先駆けといえる存在です。当時、レンタルサーバーの相場が数千円以上していた中で、最安125円という価格破壊を行いました。それ以降は価格競争が激化したため、現在では価格面での優位性はほとんどなくなりました。
機能自体はこの価格帯のサーバーとしては標準的ですが、転送量や容量はそれほど多いというわけではありません。ただ、この価格でモリサワのWebフォントを使用できるというのはメリットだと思います。
さくらインターネットを選ぶ理由としては、法人サイトを格安サーバーで運用したい時の信頼性など、老舗のブランド力がメインとなるでしょう。
月額 515円
転送量/日 80GB
ディスク容量 100GB
PHP ◯
CGI ◯
MySQL 20個
(※スタンダードプランの場合)

以上、簡単ではありますが大手レンタルサーバー3社の紹介、比較でした。

これからレンタルサーバーを借りてウェブサイトを公開しようという方は、ご自身のサイトをどのように運用したいのかを具体的に想定しておくと、レンタルサーバーを選ぶ際にもわかりやすいかと思います。

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